Case Study
事例・実績詳細
管楽器へのブラックニッケルめっき
課題内容
消防用ラッパを本来の金色(真鍮色)と違う色にしたい。
提案内容
管楽器を黒く染めたいというご要望にブラックニッケルめっきで対応いたしました。
ブラックニッケルめっきとは、ニッケル被膜の中に亜鉛とイオウを含有して黒色を出す処理方法です。
光沢ニッケルまたは無電解ニッケルを下地につけ、その上に0.2~0.4ミクロンの黒ニッケルをかけます。
黒色といっても漆黒ではなく濃いグレー色に仕上がり、シルキーな黒となります。透明感の高い光沢のある薄い黒です。ガンメタ色とも言われます。
ブラックニッケルの用途としては装飾性、防眩性(反射防止の光学部品等)、識別の為などがあります。
ブラックニッケル自体は薄い被膜(0.5~1μm)です。
防錆の為、鉄材にはニッケルあるいは銅を下付けにめっきします。
より耐食性を求められる部品はトップコート(クリア、黒)を行います。
また黒い塗装の下地としても優秀で、塗装密着力の向上やサーフェイサーとしても使用されます。
導入した技術・処理
・ブラックニッケルめっき
ラッパ口の奥の発色は難しく工夫が必要でしたが、仕上がり具合に喜んでいただけました。
※トランペットやサックスなど、部品を細かく分解しなければならない製品は要相談となります。