Case Study
事例・実績詳細
銅の黒染め
課題内容
銅の黒染めをしたいが処理できる会社がない。元々取引をしていたところが廃業した、事業撤退してしまった。
提案内容
銅の黒染め自体は古い手法ですが、処理できる業者が減っています。
銅の黒染めは硫化法による方法です。硫化物、主として硫化第一銅(CU₂S)の被膜として生成します。
処理上りはマット状の仕上がりです。※光学関係の防眩に適しています。
コンタミを嫌う場合にはマットの粉を除去も出来ます。
当社では銅のうち、無酸素銅(C1020)、タフピッチ銅(C1100)、リン青銅(C1200)、ベリリウム銅(C1700)
クロム銅(Z3234)など銅を80%以上含む銅合金に適応します。
※銅の種類や加工法によって 黒染の仕上がりが微妙に左右されますが素材に応じた処理条件を検討します。
更に当社では各種トップコート(クリア・黒色)の併用により より美観、耐食性の良い被膜の提供ができます。
真鍮系は別の処理方法となります。「真鍮の黒染」を参照して下さい。
導入した技術・処理
銅の黒染め
メリット
・銅との化学的反応なので、めっきと違い膜厚がありません。
・浸漬処理なので一度に大量の処理が可能です。
・前処理、後処理の程度によってつや有り、つや消しが可能です。
デメリット
素材の材質、加工法、熱処理によって処理が難しい(染まりづらい)場合があります。