Case Study
事例・実績詳細
キリンス処理
課題内容
・銅製品や真鍮製品を長期間保管しますと、油焼けや酸化して変色した。
・銅及び真鍮製品の加工によるバリが出てしまった。
・めっきの密着性を向上させたい。
・製品の光沢を増し、美しく仕上げたい。
提案内容
キリンス処理を行うことで、上記の課題を解決します。
・銅製品や真鍮製品の元の輝きを取り戻すことができます。
・銅及び真鍮製品の加工によるバリを除去することができます。
・めっきの密着性を増すことができます。
・素地の光沢(面祖度)が上り、めっきした時に製品をより美しく仕上げることができます。
キリンスは英語のcleanlinessが語源と言われています。銅および銅合金のサビや黒ずみを落とすと同時に、製品に美しい光沢を出す酸処理法のことを言います。物理的な研磨と違い、薬品による溶解を利用した化学研磨です。
以前は濃硝酸や濃硫酸、濃塩酸などの混合液を使っていたため、ノックスガス(NOx)窒素酸化物が発生し環境によくありませんでした。
現在では過酸化水素が主原料の液でおこなっています。
導入した技術・処理
キリンス処理
①複雑な形状部品のバリ取りがムラなくでき、また部品が変形することもありません。
②処理液に浸漬させることでバリ除去が可能です。特に微小部品、精密部品に対しては、機械的研磨に比べ、化学研磨(キリンス処理)が有効です。
③当社では、製品の状態に応じた酸処理、キリンス、変色防止処理を組合せた最適な処理の対応が可能です。