Case Study
事例・実績詳細
真鍮の変色
課題内容
真鍮部品を保管していたら変色してしまった
提案内容
酸洗い又はキリンス処理で変色を除去が可能です。
※程度によってどちらか選択する必要があるので、サンプル支給が必要になる場合があります。
真鍮が変色してしまう原因
真鍮が変色する主な原因はいくつか考えられますが、代表的なものは下記のとおりです。
- ①長期保存による油焼け(黒ずみ)
- ②溶剤洗浄等で油分を除去したあとの保管による変色、シミ(酸化)
- ③高温、多湿による変色
- ④ブライトヒーター等の熱風(ガス)を浴びて変色
- ⑤フラットな製品の重なり跡
- ⑥車の排気ガス等を浴びての変色
真鍮の変色を防ぐ方法
ビニール袋等に密封して保管し、空気を遮断することで対策します。
酸洗い・キリンス処理について
酸洗いでは、銅及び真鍮の酸化被膜(薄い錆)を塩酸、硫酸を使用して除去します。母材を痛めることなく、寸法変化もありません。ただし、強い腐食には向きません。
キリンス処理は、銅及び真鍮を化学的に溶解する化学研磨法です。 キリンスは英語のcleanlinessが語源と言われています。以前は濃硝酸が使用されてましたがNO2ガスが発生するため現在は過酸化水素が主成分の溶液を使います。
導入した技術・処理
酸洗い・キリンス処理は、
①光沢の付与(復活)
②微細なバリ除去
③酸化、黒ずみの除去
④熱処理のスケール除去
⑤寸法調整、穴径の調整、板厚の調整、軸径の調整
といった用途でも効果を発揮します。